動力ではみらいコネクト有限会社古谷商店との共同開発による熱分解油化・炭化再生資源回収装置『パイロリナジー』の開発を進めていますが、この度廃棄アクリル樹脂の熱分解による完全再生のアクリル板を製作することに成功しました。

使用済みアクリル樹脂のケミカルリサイクルが実現できるのは、パイロリナジーの熱分解技術によるものです。

使用済みのアクリル製品をパイロイナジーに投入し熱分解することで、原材料である【ＭＭＡモノマー】を新品同様のクオリティで抽出し、アクリル製品の製造工程に戻すことで、ケミカルリサイクルをすることができます。

このアクリル板はこの技術を用いて回収したMMAモノマーをさらに加工して、再生材由来で製作したものになります。着色や匂いなどもなく、新品さながらのリサイクルを実現しています。

コロナ渦で増加したアクリル板が５類移行により廃棄/処分されるケースが増えており、その９割が焼却処分されているとも言われています。石油という限りある資源を有効活用する為にも石油からできたプラスチックを石油に戻すケミカルリサイクルは循環型社会の実現に向けても欠かせない技術であると考えます。

５月２２日(水)～２４日(金)にビッグサイトにて開催される環境展にてパイロリナジーを出展いたします。実際に再生したアクリル板も展示いたしますので是非会場に足をお運びください！